外国に転生するのではダメなのだ。異世界じゃないと。
ゴミ箱に向けて怒鳴りつけても、ゴミが金に変わるわけはない。
歳を経ると、これまで共に生活してきた幾人もの嫁のことを思い出す。皆モニター越しにしか会うことは叶わなかったが、それでも私の話だけはいつまでも黙って聞いてくれた。
私はまだ、生まれてきたことを赦していない。
秒読みは始まったばかりだ。
いま生きるなのか、すでに生きているなのか、どちらかを選ぶ必要がある。
さあ、やって来る。もう、やって来る。通りすぎた後なのに。いつまでもまた、やって来る。
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