2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

心せわしきこの世のなか、傾いてごらんにいれましょう。(其の終)

さて、これまで四回にわたってろくでもない文章を書き散らかしてきましたが、ご安心ください今回が最後です。 そもそも、何回にもわたって前田慶次郎関係の小説を紹介しているのは、ひとつの話題でなるべく尺を延ばそうという浅ましい考えが第一なんですけれ…

心せわしきこの世のなか、傾いてごらんにいれましょう。(其の四)

前回、海音寺潮五郎による前田慶次郎は品が良すぎて豪快さに欠けると書きましたが、それならこちらはどうでしょう。南條範夫『傍若無人剣』(春陽文庫)。そう、あの『シグルイ』の原作である『駿河城御前試合』の作者です。名高い残酷時代劇の大家が描く前…

心せわしきこの世のなか、傾いてごらんにいれましょう。(其の三)

つまらない束縛やくだらないしがらみから放たれ、流れる風のように自由気ままに生きたいと夢見る身の程知らずな男どもから憧憬と崇拝を集める前田慶次郎利益ですが、そんな彼を主人公とした物語は、なにも『花の慶次』だけではありません。そもそも隆慶一郎…

心せわしきこの世のなか、傾いてごらんにいれましょう。(其の二)

さて前回に引き続き『戦国BASARA』の話題から入りますが、いまのところの関心事はなんといっても発売まで半月あまりとなった続編であります。武将人数約30、ステージ数は約50と大幅ボリュームアップ。公式サイトをのぞいてみると、使用できるキャラクターに…

心せわしきこの世のなか、傾いてごらんにいれましょう。(其の一)

もういつのことだったかも忘れてしまったが、あのときプレイステーション2を購入した目的は当時発売されたばかりの『ワンダと巨像』というゲームを遊びたかったからだったんである。『ico』をこよなく愛する私としては、これをプレイせねば『MOTHER3』も東方…