似て非なるもの。

現代に生きる若者には珍しいと思うのだが、ぼくはテレビが嫌いである。
見るのはせいぜいがニュースか天気予報ぐらいなもので、映画DVDを観る習慣がなくなってからは電源スイッチ以前にコンセント自体さしこむこともまれになった。


現代に生きる若者の大多数がそうであると思うのだが、ぼくはテレビゲームが好きである。
80年代後半に全盛を迎えたアクション、シューティングは言うに及ばず、オチものパズル、格ゲー、アドベンチャーにコンシューマーの主役RPGまで、下手の横好きなんでもござれである。


最近、年をとってきて以前よりも偏屈になってきたせいか、テレビ嫌いに拍車がかかってきた。
バラエティだのドラマだのくだらんものを見せられると、それこそブラウン管をかち割りたくなってくる。
昔ならば躊躇なくヘッドバッドをかまして顔面血まみれの激しいデスマッチをテレビと繰り広げたところであるが、さすがにおっさんも間際なお年頃では、そういうやんちゃなマネもしてはいられない。
ゲームはしたいがテレビは見たくない。釣りはしたいがえさのミミズにはさわりたくないという永遠の課題と一抹通ずるところもあるこの問題に、どう対処したらいいのか。
思いつきました。パソコンモニタにゲーム機をつなげればいい。なんというナイスなアイデア。おまけにパソコンモニタと長時間向かいあっていれば、モニタから発生する電磁波によって肩こりもほぐれる。これぞ一石二鳥ではありませんか!
さっそくトライしてみました。昔佐伯宅より強奪してきたプレイステーションをパソコンの隣に設置し、縁起のいい紅白の音声ケーブルと、Dr.コパのラッキーカラー、風水的にもなにかハッピーになれそうな黄色いビデオケーブルをパソコンモニタにジャックイン。
しようと思ったんだけど、どこをどう見てもモニタにはAV端子がありません。ならばどうやってパソコンとつながっているのだと思ったら、なんかぶっといケーブルが一本にょろって感じで伸びており、それがパソコンの背面にガチッとネジ止めされていました。
さすがパソコン、一般電化製品とはグレードがちがうぜ、なんて感心してしまった次第ですが、このままではPCモニタとTVゲーム機の合体という初期目標が達成されないので、おとなしく亀電のパソコン先生ことたけしに連絡してみました。すると、PCのモニタと一般のテレビでは解像度が異なるので、テレビに接続して使うようなゲーム機はもちろん、DVDデッキなども映し出すことはできないとの由。
ゲームはできないし、肩こりもほぐれない。いったいどうしたらいいんだと落胆しておりますと、そういった目的のために一般映像機械の解像度をパソコン用に変換するアップスキャンコンバータというのが売っているとたけしより教示。
こうなると、もういてもたってもいられません。行ってきましたよ、○ノデンボーヤが駆けめぐる電気の世界秋葉原に。もっとも買いに走ったのは、行こうよまぶしい光の世界であるソ○マップですけど。
んでもって、購入したのはhttp://www.keian.co.jp/new_pro/ktvbox01/ktvbox01.htmlこれです。
まあ、一番安かったもんなんですけどもね。必要最低限の機能があればじゅうぶんなんですよ、シンプルイズベストに。
これを使用することで肩こりが軽減されたかについては、またの機会にご報告いたしましょう。