一日仕事で車の運転をしていると、腹の立つことが実に多い。傍若無人なタクシー、我がもの顔のバス、傲岸不遜なダンプ。
渋滞など素知らぬ顔でトロトロ走るハイヤー、車が避けるのが当然と考えている自転車、はじめから車の存在など無視しているバイク。そしてやぶにらみの歩行者。
だがそれも仕事のあいだだけだ。家に帰ってほっとひと息つくと、なにもかも忘れてしまう。
しょせん、仕事なんてその程度のものである。