一夜にて天津国まで伸びゆくは、瓢の如き宇宙の螺旋。

 もう七月である。
 昨日までいったいなにをして過ごしたのか、なにを成し遂げたのか、まったく記憶にないまま、早くも後半戦に突入である。
 それにしても、歳をとるにしたがって年々時間のたつのが早くなる気がする。このままの調子でいくと、あと五年もする頃には体感時間が光速を突破してウラシマ現象が起き、自分だけ歳をとらずにすむのではないかとか、身のまわりに女っ気がないのはドップラー効果による赤方偏移が原因なのではないかと心配になってくるほどである。
 というようなことを身近にいる人間に漏らしたら、四六時中ダラけきっているからなにも記憶に残らないんだと説教を受けた。
 いつだって頑張るのは明日からだ。